江島杉山神社(えじま すぎやまじんじゃ)はご存知ですかぃ?
江島杉山神社はかの有名な日本三大弁天の一角と評される江ノ島(鎌倉)に位置する江島神社にて奉斎される弁財天を勧請して創建された神社です。
創建は1693年(元禄6年/江戸時代)と、歴史は浅い神社となりますが、当社が創建された経緯がこれまた興味深い。
なんでも5代目将軍の徳川綱吉がある時、重病を患い、これを当時、鍼治療(はりちりょう)の医師として名前が知られていた「杉山和一」が治癒させ、その礼に本所一ツ目に土地が与えられたそうな。
その後、杉山和一が自らが信仰する弁財天を拝みに行くために、遠路はるばる江ノ島まで往復しているという事実を耳にした綱吉公は、当人の事情を汲み、弁財天を自らの敷地に招いて(勧請して)祀ることを許可する。
こうして自らの邸宅の敷地内に祀った江ノ島の弁財天は、江戸時代を通して通り名で「本所一ツ目弁天社」と呼ばれ、人々から篤い尊崇が寄せられるようになりまする。
しかし、明治時代を迎えると政府から土地接収の命令が下ることになるのですが、弁財天を奉斎した地元にはなくてはならない神社であるという理由からこれを免れ、逆に1890年(明治23年)になると、学徳人徳に秀でた杉山の遺徳を讃え、現世神として奉斎する運びとなっています。
その後、神号として「杉山和一大人命(すぎやまわいち うしのみこと)」、神社名を「杉山神社」と号し、弁財天社に合祀される形で創建され、現在に至りまする。
以上!長くなり申したが以下ではこの江島杉山神社の御朱印の種類や授与時間をご紹介しましょう!
江島杉山神社で授与されている御朱印の種類一覧
通常頒布の御朱印
①「江島杉山神社」の社号の御朱印
②境内社「杉多稲荷神社」の御朱印
期間限定の御朱印
①毎月替わる御朱印(1月〜12月)
②弁天祭り限定頒布の御朱印(11月中旬)
毎月替わる御朱印とは、その月や季節の花があしらわれた御朱印なので毎月、デザインが変わりまする。また、年度によっても異なることもあります。
期間限定の不定期に授与される御朱印
①七夕の御朱印
江島杉山神社で御朱印を受ける際の注意点
江島杉山神社では、兼務社(宮司が同じ)である「初音森神社(はつねもりじんじゃ)」の御朱印も案内されていますが、江島杉山神社では授与していません。
現地へ行って参拝後に直接いただくことができます。
上記、初音森神社は江島杉山神社から徒歩約3分のところにあるのですが、この初音森神社は本社ですが、ここでは御朱印を含めた授与品を授与されていませんのでご注意ください。
もう1つの初音森神社(儀式殿or摂社)は浅草橋付近の両国郵便局の隣にあります。
なお、コチラの初音森神社は神田川沿いのビルの中に入居しているという風変わりな神社ですが、神田川から当ビルを見ると神社らしきものが何も見えないので、非常に分かりづらいです。
表側にまわると、ようやく神社らしい朱色の鳥居と幟(のぼり/神社名が記載された旗)が見えます。
詳細は最下記にリンクを貼っております。
通常頒布の御朱印
①「江島杉山神社」の社号の御朱印
中央の印判の左右に描かれた模様は当社の神紋(神社の家紋)である「波に葵の御紋」と称します。これは江島杉山神社の社紋です。
「大弁才天」という刻字も見えますが、これは当社が日本三大弁天に位置付けられる江島神社で奉斎される弁才天を勧請したことから、「大」の文字を付したのでしょう。
その誇り高き威厳のようなものが伝わってきまする。
その下に見える印判は、普段あまり見かけない字体なので分かりづらいのですが、篆書体(てんしょたい)を用いて「江島杉山神社」と刻字されています。
- 初穂料(値段):500円
- 授与期間:毎月1日〜末日まで
- 授与時間:社務所の受付時間に準ずる(10時頃〜16時頃まで)
- 授与場所:授与所(社務所)
②境内社「杉多稲荷神社」の御朱印
杉多稲荷神社は江島杉山社の境内にある神社です。当社の社伝でもいつ頃、創祀されたのかが判然とせず、また、「杉多」という名の由来も不詳とのこと。
これは江島杉山社の創建当時から存在した神社ではなく、おそらく星霜幾ばくかを経て、境内へ奉斎されるに至ったのでしょうが、往時は杉が多い場所(杉が生い茂った場所)に建っていたのでしょう。
左下の白キツネや、中央の抱き稲の社紋と、稲のデザインは当社が稲荷社であることを強く誇示していまする。
- 初穂料(値段):500円
- 授与期間:毎月1日〜末日まで
- 授与時間:社務所の受付時間に準ずる(10時頃〜16時頃まで)
- 授与場所:授与所(社務所)
期間限定の御朱印
①毎月替わる御朱印(1月〜12月)
師走(12月)
お分かりかと思いますが、ど真ん中のジョロニョロとした字体は「弁財天」と書かれています。….ジョロニョロ?
下部に花が描かれていますが、これは「サザンカ」です。
睦月(1月)
上掲写真の右端に「本所一ツ目」と墨書きされていますが、これは「一ツ目通り」のことを意味し、現在の「一の橋通り」を指すものです。
しかしながら江島杉山神社の所在地は「東京都墨田区千歳」となっていますが、かつて当地は「本所」と呼ばれた墨田区南部だったのです。
つまりまとめるとその本所の一ツ目通りある神社という意味になりまする。
ど真ん中に2021年を表す干支の「丑(牛)※赤べこ」が描かれており、その下には正月飾りの「松」や「笹」がみえます。
如月(2月)
左上と右下にヒョウタンが描かれていることが気になりますが、古来、ヒョウタンは悪いもの(邪気や病魔)を吸い取ると云われることから、これはコロナウイルスを吸い取るものとして描かれているように思えます。
つまりコロナ終息の願掛けのようなものがこの御朱印に込められています。
- 初穂料(値段):500円
- 授与期間:毎月1日〜末日まで
- 授与時間:社務所の受付時間に準ずる(10時頃〜16時頃まで)
- 授与場所:授与所(社務所)
毎月替わる御朱印一覧
上掲写真を見れば、毎年毎月、絵柄(デザイン)が変わっているのが分かり申す。令和2年11月は紅葉or青々としたイチョウの葉、に対して令和元年はコスモス?、1月は干支の動物として2020年度はネズ公(訳:ネズミ)、2021年度は丑(牛)、…etc
②弁天祭り限定頒布の御朱印(11月中旬)
江島杉山神社の御祭神である弁財天は、上述のように神奈川県藤沢市江ノ島の「江島神社」のご分霊を祀る神社です。
これに伴い、江島杉山神社では毎年11月中旬に秋の収穫に感謝を捧げるとともに弁財天を盛大に祀る日と定め、「秋祭・弁天まつり」と称して、境内にて江ノ島ゆかりの名産品販売を開催しています。
また、この弁天まつりを祝して特別に期間限定の御朱印も頒布されるのですが、その御朱印が上掲写真の御朱印です。
他の御朱印との大きな違いは右下に「弁天まつり」と墨書きされているところです。
- 初穂料(値段):500円
- 授与期間:弁天まつりの日のみ(11月中旬頃)
※2016年度は11月13日(日)、2017年度は11月12日(日)、2018年度は11月11日(日)
- 授与時間:10時〜16時まで(弁天祭りは11時〜16時頃まで)
- 授与場所:授与所(社務所)
期間限定の不定期に授与される御朱印
①七夕の御朱印
2020年バージョン
この御朱印を見て真っ先に目がいくのは中央の模様と、その下の琵琶ではないでしょうか。
上部の模様は「波に葵の御紋」と称し、これは上述したように江島杉山神社の社紋となりまする。
その下のギターの模様は弁財天の持物である「琵琶」です。
その琵琶の上に「七夕」をいう文字が書かれていることにより、この御朱印が七夕を祝して授与された御朱印だということが想像につくハズです。ウフ …久しぶりの”ウフ”は少し緊張する なんでやねん
2019年バージョン
上記、同様に社紋(波に葵の御紋)が左上に大きく描かれ、その下に蛇が白色で描かれていますが、当年は七夕の日がちょうど巳の日に該当したため、あえて吉兆の兆しとされる白蛇が描かれています。
それと弁才天のご利益には「習い事の上達」というものががありますが、実は七夕の由来として、お星さまに「習い事の上達」を祈念する日だったと云われています。
つまり、この御朱印は双方のご利益を以って、より「習い事の上達」ができるように願をかけたダブルパンチなコノヤローな御朱印でもあるということです。”ダブルパンチなコノヤローな御朱印”? ..どゆ意味や
- 初穂料(値段):500円
- 授与期間:7月1日〜7日(令和元年[2019年]の時)/7月4日〜13日まで(2020年の時)
- 授与時間:社務所の受付時間に準ずる
- 授与場所:授与所(社務所)
江島杉山神社の御朱印の授与場所・授与時間
授与場所
江島杉山神社の御朱印は境内入口、鳥居をくぐった先に見える社務所(授与所)でいただくことができます。
授与時間・定休日
- 9時〜16時まで
- 定休日:なし(年中無休)
関連記事:
江島杉山神社の御朱印所の混雑具合
江島杉山神社の境内は‥‥‥空いています。数回、参拝しましたが、いついっても空いていました。
参拝した曜日は平日と土日祝ですが、いずれも‥‥空いていました。なぜか、お腹も空いていました。そのコメントいるか?
なお、当神社の授与所では御朱印帳を預けて番号札をいただく形式ではなく、その場でいただく対面式授与になりますので、その場で並んで待つことになりまする。
江島杉山神社の御朱印帳
江島杉山神社では御朱印帳も取り扱っておられます。
種類や初穂料(値段)など詳しくは、当サイトの以下のページ↓でご紹介しています。
関連記事:
江島杉山神社の場所と交通アクセス
- 所在地:東京都墨田区千歳1丁目8−2
最寄駅
・JR両国駅 西口(下車、徒歩7分)
・都営大江戸線 両国駅(下車、A4出口より徒歩12分)
・都営新宿線 森下駅 A5出口(下車、徒歩12分)
・区内循環バス すみだ百景すみまるくん・すみりんちゃん「江島杉山神社入口」下車(下車、徒歩3分)
江島杉山神社の駐車場
神社公式の駐車場はありんせん。
そこで以下に江島杉山神社周辺の駐車場をご紹介しておきましょう。
【豆知識】御朱印の歴史や由来
寺社をめぐって御朱印を集めるのがブームとなっていますが、あなたは御朱印についてどれくらいご存知でしょうか。
以下のページ↓では、御朱印の歴史や呼び方、御朱印をいただく時のマナーなどについて詳しくまとめていますので、これから御朱印集めをされる方は、ぜひぜひ!ご一読ください。
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