不忍池・弁天堂はご存知ですかぃ?
不忍池のド真中に建つ六角形の建物がまさにその弁天堂です。
外観だけ見ていると往時の安土城の天守の姿が偲ばれまする。
この不忍池・弁天堂では「弁天」の名前で察しがつくとおり、お堂の内部には弁天像が祀られており、この弁天像にちなんだ御朱印を授与されています。
以下ではこの不忍池弁天堂の弁財天にちなんだ御朱印の種類や授与時間をご紹介しましょう!
不忍池・弁天堂で授与されている御朱印の種類一覧
通常頒布の御朱印
- 御本尊「弁財天」の御朱印
- 大黒堂の御本尊「大黒天」の御朱印
期間限定頒布の御朱印
- 巳成金大祭の御朱印
- 初巳の日の御朱印
- 2の巳の日の御朱印
- 3の巳の日の御朱印
- 大黒堂の縁日(甲子の日)特別頒布の御朱印
- 谷中七福神めぐりの御朱印
以下ではこれらの御朱印を写真付き(画像)で一挙、掲載するが、御朱印の種類やデザインは変更になることもあるので要注意💘
項・一覧
不忍池・弁天堂で授与されている御朱印の種類一覧
それでは、それぞれの御朱印を写真付きでご紹介していきます。
①御本尊「弁財天」の御朱印
不忍池弁天堂の本堂には8本の腕を持つ弁財天坐像が奉安されており、この御本尊にちなんだ御朱印です。右上の「福徳圓滿」の印判の意味は、「幸福や財産に恵まれ、満ち足りているさま」と解されまする。
中央部に書かれている象形文字のような文字の羅列は「金光明最勝王経(こんこうみょうさいしょうおうきょう)」という経典の中の弁財天に関する経文の一部です。
意味を現代風に訳すと、『弁財天のご利益が遍く行き渡り、(金銭などの)融通が利く』などになりまする。
- お布施(値段):300円
- 授与場所:本堂内部の授与所(御朱印専用窓口)
②大黒堂の御本尊「大黒天」の御朱印
現在の大黒堂には谷中七福神とは別に「大黒天(だいこくてん)」が奉安されていますが、この大黒天像にちなんだ御朱印です。この大黒天像、一説には太閤秀吉の護持仏と伝わるものです。
御朱印右上には「開運出世」の印判。右下には火焔の中に「甲子」の刻印があります。これは甲子の日に授与されたことを示すものです。
そして中央部には大黒天の代表的なシンボルとも言える持物である「打ち出の小槌」の印判が見えます。特徴的で目を引くのが打ち出の小槌中央に大黒天を示す梵字である「マ」が見えます。
左下には「不忍池 大黒堂」の印判があります。
不忍池弁天堂の大黒堂はどこにある?
大黒天さんの御朱印をいただくのであれば、まずは大黒堂へお参りする必要があります。大黒堂は弁天堂を向かい観て右脇に建つ、お堂のことです。弁天堂の佇まいとは一線を画し、わりと年数を経た古めかしい姿をしています。
堂舎正面には背の高い「回向柱(えこうばしら)」が立てられており、その先端部分に本堂内部へ通じる糸が巻かれています。この柱と糸は何の目的で設置されているのか?‥‥‥などと疑問を抱く方も多いと思いますが、この糸は内部の大黒天像の小指と結ばれています。
つまりは、回向柱に触れることで大黒天像を触れたことと同義とされ、霊験あらたかな大黒天のご利益(招福・富貴など)を賜ることができるとされます。ぜひ!触りまくってみてください。
- お布施(値段):300円
- 授与場所:本堂内部の授与所(御朱印専用窓口)
期間限定頒布の御朱印
①巳成金大祭の御朱印
令和3年バージョン
⤵︎弁天堂が徳川家の菩提寺である寛永寺の支院であることを示す徳川紋(三つ葉葵紋)が見える。徳川紋はやはり金色が似合う💋
弁天堂の御本尊である弁財天が使役するのが白ヘビ。古来、巳の日に白ヘビを見たら縁起がこの上なく良いとされる。
その故事を表現したのか。右下に幸運を呼び込む白ヘビも描かれている。
ところで白ヘビって、ベロ(舌)まで白色なん?
令和3年バージョンは例年のものよりもデザイン性に富み、豪華絢爛を象徴するゴールドでキラキラ✨としたデザイン。
いかにも金運が舞い込んできそうな気配のする御朱印である。
- 冥加金(値段):1000円
令和3年は例年とは異なり豪華版ということも相まって1000円だったが、中にはおみくじも付いていた。👇
⬆️なんと!末吉!幸先が良いといえるのではなかろぅか。ふぉっふぉっふぉっ……
なお、令和3年は通年とは授与方法も異なり、事前申し込みが必要だった。2021年度は大祭の約1週間前となる9月9日の重陽の節句の日に参拝した折、すでに申し込みを開始していた。来年(令和4年度)はどういう対応になるかは分からない。
令和2年バージョン
令和元年バージョン
不忍池弁天堂の「巳成金大祭」を奉祝して特別頒布される御本尊「八臂大弁財天坐像(秘仏)」の御影が描かれた特別頒布の御朱印です。
右上には「福徳圓滿」その下には年号印、左上には巳成金大祭で授与されたことを示す「巳成金」、左下には寺号印が見えます。
御本尊の八臂大弁財天坐像は通常、非公開ですが、年に1日だけ毎年9月に行われる「巳成金(みなるかね)大祭」の日にご開帳されまする。つまりはご開帳を記念して特別頒布される御朱印です。
ちなみに「福徳圓滿」の意味とは「様々なものに恵まれていて何一つ不満がないこと」です。
- お布施(値段):300円
- 授与場所:本堂内部の授与所(御朱印専用窓口)
初巳の日(御本尊・弁財天の縁日法要の御朱印)
令和3年3月バージョン
弁天堂の御本尊「弁財天像」にちなんだ初巳の日のご縁日法要を奉祝して特別に授与される初の巳の日限定御朱印です。
初巳の日は蛇を型どった印が1匹になっています。令和3年は1月9日(土)が初巳の日。
- お布施(値段):300円
- 授与場所:本堂内部の授与所(御朱印専用窓口)
③2の巳(縁日法要の御朱印)
初巳の日の朱印と2の巳の朱印の違いは右下の蛇のマーク(蛇を型どった印)が2匹になっています。
- お布施(値段):300円
- 授与場所:本堂内部の授与所(御朱印専用窓口)
④3の巳(縁日法要の御朱印)
初巳の日、2の巳それぞれと3の巳の日の朱印の違いは右下の蛇のマーク(蛇を型どった印)が3匹になっています。
3の巳の日は、おおむね2ヶ月に1回しかないのでご注意を!(弁天堂に行けば巳の日を記載した紙をいただけます。)
なお、2021年度はこの御朱印をいただいた時から、再び御朱印帳に御記帳いただけました。ありがとうござます!…ううっ
- お布施(値段):300円
- 授与場所:本堂内部の授与所(御朱印専用窓口)
⑤大黒堂の縁日(甲子の日)特別頒布の御朱印
大黒堂のご本尊・大黒天の縁日である「甲子(きのえね)の日」にちなんで特別頒布される御朱印です。
甲子の日はおよそ60日に1回まわってくる日のことです。
戦後、昭和中期になると大黒天信仰なるものが広まりをみせ、甲子の日に「甲子講」と呼ばれる講を開いて商売繁盛、家内安全を祈念したようです。その名残りがこの大黒堂の縁日だと思われまする。
- お布施(値段):300円
- 授与場所:本堂内部の授与所(御朱印専用窓口)
ズバリ!毎年の甲子の日はいつ?
毎年の甲子の日および不忍池弁天堂の大黒堂の法要は弁天堂の公式ホームページで確認するか、直接電話で聞く方法がありまする。
一度、御朱印をもらえばB5サイズくらいの年中行事が記載された紙をいただけるのですが、なにぶん当日のみ!‥‥‥なのでその縁日に行かないと目当ての御朱印はいただけないことになりまする。
ほかに方法があるとすればネットで「〇〇〇〇年 甲子の日」などと検索窓で打ち込んでみて良いと思われまする。
谷中七福神めぐりの御朱印
色紙の御朱印
谷中七福神とは、東京都台東区・荒川区・北区のエリア内に位置する七福神を奉斎する社寺を巡拝する七福神めぐりとなる。約250年前に始まった江戸で一番古い七福神でもある。
以下、谷中七福神の指定社寺一覧
社寺名 | 奉斎される七福神名 | 所在地 |
寛永寺 不忍池弁天堂 | 弁才天 | (台東区上野桜木) |
護国院(寛永寺子院) | 大黒天 | (台東区上野恩賜公園) |
天王寺 | 毘沙門天 | (台東区谷中) |
長安寺 | 寿老人 | (台東区谷中) |
修性院 | 布袋 | (荒川区西日暮里) |
青雲寺 | 恵比須 | (荒川区西日暮里) |
東覚寺 | 福禄寿 | (北区田端) |
実施期間&受付時間
- 実施期間:1月1日〜1月10日(平成21年までは1月1日〜1月15日だった)
- 受付時間:9:00 〜 17:00
七福神めぐりは、当七福神めぐりのみならず、全国津々浦々に存在する。
期間は主に正月元旦〜松の内までの間で期間を設定しているケースが散見される。
中には正月の七福神めぐりの期間中にしかオープンしない社寺もあるので必ず期間中に訪れる必要がある。
御朱印代金や集印媒体の種類など
集印媒体
- 色紙:自分で用意する(弁天堂さんにお聞きしたところ、用意されている社寺もあるかもしれないとのこと)
- 台紙(上掲写真参照💘):1000円
※台紙のサイズ:ヨコ巾39.4㎝ × タテ31.9㎝
- 集印帳(朱印帳):自分で用意する
台紙はA3サイズなので持ち歩くと高い確率で上部が折れ曲がるor折れシワが入る。(上掲写真参照)
これを防ぐために分厚ぃビニールケース(クリアケース)や、クリアファイルのようなものに収納しておくのがオススメ💘
私的には首から吊り下げられる登山用マップケースがオススメできる💘
※クリアファイルを購入される場合は硬め素材ではなく、柔らか素材のクリアファイルがオススメ💘
御朱印代金
- 色紙:500円
- 台紙(上掲写真参照💘):200円
- 集印帳(朱印帳):500円
※色紙や朱印帳で巡拝する場合、御朱印の扱いになるので一律500円となる。
エリア・距離・所要時間など
- エリア:東京都台東区・荒川区・北区
- 巡礼距離:約5.5km
- 巡礼時間:約2時間
七福神めぐり記念守りもある!
当七福神めぐりには台紙以外にも記念守りも頒布される。
- 七福神ストラップ:各種800円
- 七福神念珠:1000円
- 七福神しゃもじ:500円
七福神めぐりの概要は台東区役所観光課の公式サイトを要チェックや💘
以下は参考までに公式サイトより引用した谷中七福神の概要やMAPはコチラ(PDFダウンロード可💖)
不忍池・弁天堂の御朱印授与所の場所(地図)
- 授与場所:本堂内部の授与所(御朱印専用窓口)
本堂に入るとすぐ手前に賽銭箱が置かれており、まずはここで手を合わせて礼拝を行います。その左側が授与所になっており、御朱印以外にお守りも授与所されています。
弁天堂の授与所は窓口が外側にもう1つあるので表から側から回り込む形で授与していただくこともできます。
本来、御朱印帳にお書きしていただくスタイルですが、現今のコロナ禍の現状下、一部、書き置きの御朱印で対応されていまする。(弁天堂だけではなく、弁天堂が所属する寛永寺全体で同様の対応)
弁天堂の場所(地図)
- 上野駅(公園口)から徒歩約5分
不忍池・弁天堂の御朱印授与時間
- 9時~16時(現在はコロナ禍、緊急事態宣言下における時短対応)
※本来は午前7時~午後5時まで
不忍池・弁天堂の授与所の混雑具合
普段の土日祝日でも窓口は終日空いていますが、午前中がガラガラに空いており、午後12時(正午)を過ぎたあたりからポツポツと参拝者が増えてきまする。
授与所の中には寺務員の方が3人ほどおられますので、お守りに関してはスムーズにお求めいただけることでしょう。
長時間並ぶことはないが待ち時間が発生するケースもある
不忍池・弁天堂の授与所(御朱印・御朱印帳・お守り)は本堂の中に設置されていることから、広くはなく、この授与所では御朱印やお守り、御朱印帳を授与されています。
堂内はけっして広いとは言えないことから、混雑を避けるために待ち時間が生じる場合は番号札が手渡されます。その後、番号が呼ばれますので、呼ばれたら番号札を持って御朱印帳を受け取りに行くスタイルを採られています。
したがってGWや年末年始などの連休、もしくは弁天堂の法要の日でも授与所の前に行列が発生してそれに長時間並ぶということはありんせんが、待ち時間はそれなりにあると心得ておいてください。(30分も並びケースは稀だと思います)
巳成金大祭の日の混雑具合
不忍池弁天堂では、毎年、9月の中頃〜下旬頃に「巳成金大祭」が営まれます。
この日、御本尊(弁財天像)のご開帳も行われることや、特別頒布のお守りが授与されることから、通常とは明らかに異なるぐらいに混雑します。
当日は特別頒布のお守りを買い求める列と、参拝の列、それと御朱印拝受・ご祈祷申し込みの列とで分かれますが、時間帯によっては30分くらいの待ち時間が発生することもあると思います。
上野公園桜通り側の境内入口からズラ〜っと並んでいる人の姿が見えるハズです。
なお、不忍池弁天堂ではコロナ禍の現状下、感染拡大防止対策として、三密を回避するためにお守りの郵送対応もされています。詳しくは弁天堂の公式サイト(コチラ)をご覧ください。
不忍池・弁天堂の御朱印帳
不忍池・弁天堂では何種類かのオリジナル御朱印帳が授与されています。お守りタイプの御朱印帳バンドもあります。
種類や初穂料(値段)など詳しくは、当サイトの以下のページ↓でご紹介しています。
関連記事:不忍池・弁天堂の御朱印帳の種類・お布施(値段)・授与場所・授与時間などを‥‥‥知りたぃ?
関連記事:【巳の日・巳成金大祭限定あり】不忍池弁天堂のお守り!種類や効果(ご利益)と値段・持ち方と授与場所の受付時間・混雑具合を‥‥知りたくなぃ?
【豆知識】御朱印の歴史や由来
寺社をめぐって御朱印を集めるのがブームとなっていますが、あなたは御朱印についてどれくらいご存知でしょうか。
以下のページ↓では、御朱印の歴史や呼び方、御朱印をいただく時のマナーなどについて詳しくまとめていますので、これから御朱印集めをされる方は、ぜひぜひ!ご一読ください。